はじめに
「配当金が毎年増えていく」ーー投資家にとってこれほど心強いことはありません。
インフレに負けない資産形成を目指すなら、増配株投資は有力な選択肢です。
そこで今回は、日本株の中から【おすすめ増配株10選】を紹介します。
長期投資に強く、安定して株主還元を続けている企業ばかりです。
目次
増配株の魅力とは?
たとえば、あなたが 100万円 を株価3,000円の株に投資し、約333株 を持っているとします。
1株あたりの配当は 100円。つまり、最初の年間配当は 3万3,300円 です。
ところがこの株、毎年 10%ずつ増配していくとしたらどうでしょう?
- 3年後には、配当は1株あたり121円。
年間の配当は 約4万円 に増えます。 - 5年後には、配当は1株あたり146円。
年間の配当は 約4万8,000円 に。 - そして10年後には、配当は1株あたり259円。
年間配当は 8万6,500円 に到達します。
つまり、株を買い増さなくても、持っているだけで配当が2.5倍以上に膨らむんです。
これはまさに「働かずに毎年昇給していく仕事を持っている」ような感覚。
- 配当金が年々増えていく安心感
- 長期保有で“配当利回り”が実質的に上がる
- 企業の成長性や株主還元姿勢をチェックできる
日本企業は近年、株主還元を重視する傾向が強まっており、増配株は今後さらに注目されるでしょう。
おすすめ増配株10選
1. NTT(9432)
- 業種:通信
- 配当利回り:約3%
- 特徴:安定した収益基盤、連続増配を継続。株式分割で個人投資家にも人気。
2. KDDI(9433)
- 業種:通信
- 配当利回り:約3.2%
- 特徴:20年近く連続増配。株主優待も魅力。
3. オリックス(8591)
- 業種:金融・リース
- 配当利回り:約3.5%
- 特徴:多角化経営で安定。増配と自社株買いを積極的に実施。
4. 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
- 業種:銀行
- 配当利回り:約3.4%
- 特徴:金利上昇局面で収益拡大。増配姿勢が強い。
5. 住友商事(8053)
- 業種:商社
- 配当利回り:約4%
- 特徴:総合商社は資源高の恩恵もあり増配傾向。株主還元方針が明確。
6. 伊藤忠商事(8001)
- 業種:商社
- 配当利回り:約2.5%
- 特徴:業績は商社トップクラス。増配と自己株買いの両立。
7. 花王(4452)
- 業種:日用品
- 配当利回り:約2%
- 特徴:30年以上連続増配。日本を代表する“配当貴族”。
8. 信越化学工業(4063)
- 業種:化学
- 配当利回り:約1.7%
- 特徴:世界シェアトップ製品を多数保有。安定的に増配。
9. キヤノン(7751)
- 業種:電機・精密
- 配当利回り:約3.5%
- 特徴:回復基調で増配を継続中。カメラ・半導体機器が強み。
10. 花王(4452)
- 業種:日用品
- 配当利回り:約2%
- 特徴:30年以上連続増配。日本企業で数少ない「配当王」。
まとめ
増配株は「安定した業績」「株主還元姿勢の強さ」が魅力です。
特に通信・商社・金融・生活必需品セクターには優良増配株が多い傾向にあります。
ただし、1社に集中せず分散投資を心がけることが大切です。
長期目線でコツコツと積み上げれば、将来の配当生活に近づけるでしょう。
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