最近、日銀の利上げにより銀行の預金金利が上がってきました。
これまでは「銀行にお金を預けても、ほとんど利息がつかない」というイメージがありました。
しかし、最近では普通預金や定期預金でも、比較的高い金利を設定する銀行が増えています。
そこで今回は、主要なネット銀行の預金金利を比較します。
特に注目したいのが、SBI新生銀行の「スタートアップ円定期預金」です。
新規口座開設者限定の商品ですが、現在は3か月ものが年1.40%、1年ものが年1.55%となっています。
いずれも税引前の金利です。
では、本当に他の銀行より高いのでしょうか。
実際に比較してみます。
主要ネット銀行の預金金利を比較
まず、主要なネット銀行の普通預金と定期預金の金利を比較します。
今回は、普通預金に加えて、3か月・6か月・1年の定期預金を比較しました。
※金利は2026年8月時点のものです。
※キャンペーンや条件付きの金利を含みます。
※適用条件は各銀行によって異なります。
| 銀行 | 普通預金 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| SBI新生銀行 | 0.55% | 1.40% | 1.0% | 1.55% | スタートアップ円定期。新規口座開設者限定 |
| 楽天銀行 | 0.42% | 0.50% | 0.50% | 0.50% | マネーブリッジ利用で普通預金は1,000万円まで0.48% |
| ドコモSMTBネット銀行 | 0.40% | 0.475% | 1.25% | 1.20% | ハイブリッド預金は0.41% |
| あおぞら銀行 | 1.0% | ― | ― | 1.60% | 新規限定 |
| auじぶん銀行 | 0.41% | ― | 1.27% | 1.30% | 条件あり |
楽天銀行
楽天銀行の普通預金金利は年0.42%です。
さらに、楽天証券との「マネーブリッジ」を利用すると、普通預金は1,000万円以下の部分が年0.48%となります。
定期預金は、3か月・6か月・1年ともに年0.50%です。
また、「資金お引越し定期」では1か月もの年0.55%となっています。
ただし、資金お引越し定期は、他行から楽天銀行へ資金を移した場合など、利用条件があります。
楽天証券を使う上で必須の楽天銀行ですが、金利面ではあまり優位性はなさそうですね。
ドコモSMTBネット銀行
ドコモSMTBネット銀行の普通預金は年0.40%です。
また、SBI証券との連携で利用できるハイブリッド預金は年0.41%です。
定期預金では、
- 3か月:年0.475%
- 6か月:年1.25%
- 1年:年1.20%
となっています。
特に6か月ものの年1.25%は、1年ものより高い金利です。
あおぞら銀行
ぶっちゃけここが最強です。
あおぞら銀行では、普通預金1.0%、新規限定の1年定期預金が年1.60%となっています。
今回比較した中では、SBI新生銀行の1年もの年1.55%を上回る金利です。
ただし、こちらも新規限定という条件がありますが、
あおぞら銀行の口座を持ってる人なんてそういないでしょうから金利が気になる人は口座開設一択です。
auじぶん銀行
auじぶん銀行の普通預金は年0.41%です。
定期預金では、
- 6か月:年1.27%
- 1年:年1.30%
となっています。
こちらも条件によって適用金利が変わるため、申し込み前には最新の条件を確認する必要があります。
このように、銀行によって金利だけでなく、「新規限定」「他行からの資金移動」「証券口座との連携」などの条件が異なります。
そのため、単純に一番高い数字だけを見るのではなく、自分がその条件を利用できるかどうかまで確認することが重要です。
SBI新生銀行「スタートアップ円定期預金」とは?
SBI新生銀行には、新規口座開設者向けの「スタートアップ円定期預金」があります。
2026年7月10日から金利が引き上げられました。
現在は、
- 3か月もの:年1.40%
- 1年もの:年1.55%
となっています。
特に1年ものの年1.55%は、現在の定期預金としてかなり高い水準です。
ただし、この金利を利用するには条件があります。
年1.55%の条件
スタートアップ円定期預金は、誰でも利用できる定期預金ではありません。
主な条件は以下のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 対象者 | SBI新生銀行の新規口座開設者 |
| 預入期間 | 3か月・1年 |
| 3か月もの | 年1.40% |
| 1年もの | 年1.55% |
| 最低預入金額 | 30万円以上 |
| インターネット | 1口30万円以上・1円単位 |
| 預入期限 | 口座開設月を含む3か月目の末日まで |
| 預入金額の上限 | なし |
| 預入回数 | 期間中何度でも可能 |
つまり、1年もの年1.55%を利用するには、
SBI新生銀行の口座を新しく開設し、口座開設月を含む3か月目の末日までに30万円以上を預け入れる
必要があります。
例えば8月に口座を開設した場合、8月・9月・10月が対象期間です。
この期間内にスタートアップ円定期預金を設定する必要があります。
30万円から利用できる
最低預入金額は30万円です。
そのため、
- 30万円
- 50万円
- 100万円
- 300万円
- 500万円
- 1,000万円
など、30万円以上であれば利用できます。
また、預入金額に上限はありません。
ただし、定期預金です。
そのため、預け入れた資金は普通預金のように自由に使えるわけではありません。
3か月ものと1年もの、どちらがいい?
スタートアップ円定期預金には、3か月ものと1年ものがあります。
金利を比較すると、
3か月:年1.40%
1年:年1.55%
です。
1年ものの方が金利は高くなっています。
一方で、1年ものは資金を長く固定することになります。
そのため、1年以内に使う可能性がある場合は3か月もの。
1年間使う予定がない場合は1年もの。
このように、資金を使う予定に合わせて選ぶとよいでしょう。
年1.55%で実際にいくら増える?
「年1.55%」といっても、実際にいくら利息がもらえるのか気になるところです。
1年ものに預けた場合、単純計算では以下のようになります。
| 預入金額 | 税引前利息 | 税引後の目安 |
|---|---|---|
| 30万円 | 4,650円 | 約3,705円 |
| 100万円 | 15,500円 | 約12,350円 |
| 300万円 | 46,500円 | 約37,050円 |
| 500万円 | 77,500円 | 約61,750円 |
| 1,000万円 | 155,000円 | 約123,500円 |
※税引後は20.315%で単純計算した目安です。実際の受取額とは異なる場合があります。
1,000万円を預けても、税引後の利息は約12万円です。
株式や投資信託と比べると、大きな利益ではありません。
しかし、定期預金には別のメリットがあります。
株式のように価格が上下する商品ではないため、値下がりを気にせず資金を置いておけます。
投資に回す予定がない現金を、普通預金より高い金利で運用する方法として考えられます。
SBI新生銀行 スタートアップ円定期預金の注意点
新規口座開設者限定
スタートアップ円定期預金は、新規口座開設者向けの商品です。
すでにSBI新生銀行の口座を持っている人は、この商品を利用できません。
口座開設後3か月まで
今回の高金利で特に注意したいのが、預け入れ可能な期間です。
口座開設月を含む3か月目の末日までとなっています。
例えば8月に口座を開設した場合、10月末までにスタートアップ円定期預金を設定する必要があります。
つまり、口座を開設しただけで、いつでも年1.55%の定期預金を利用できるわけではありません。
定期預金なので資金を固定する
定期預金は普通預金とは違い、自由に出し入れするための商品ではありません。
そのため、近いうちに使う予定があるお金ではなく、当面使う予定のない余裕資金で利用するのが基本です。
SBI新生銀行のメリット
SBI新生銀行には、スタートアップ円定期預金以外にもメリットがあります。
特に、SBI証券を利用している人はチェックしておきたい銀行です。
ハイパー預金で普通預金金利が年0.55%
SBI新生銀行には、SBI証券と連携できる「ハイパー預金」があります。
ハイパー預金を利用すると、普通預金金利が年0.55%になるのが大きなメリットです。
定期預金とは違い、普通預金なので必要なときに資金を使いやすい点も魅力です。
「定期預金に預けるほどではないけれど、できるだけ高い金利で現金を置いておきたい」という人にも向いています。
振込手数料やATM手数料が無料になる
SBI新生銀行では、ステージに応じて各種手数料が優遇されます。
最上位のダイヤモンドステージでは、他行宛のインターネット振込手数料が月10回まで無料です。
また、対象のATMではATM出金手数料も無料になるなど、普段使いでもメリットがあります。
定期預金の金利だけでなく、こうした手数料面のメリットも確認しておきたいところです。
SBI証券との連携にも便利
SBI証券を利用している人にとっても、SBI新生銀行は相性の良い銀行です。
ハイパー預金を利用するには、SBI証券との連携が必要です。
そのため、SBI証券を利用している人なら、SBI新生銀行を銀行口座として組み合わせるメリットがあります。
証券口座と銀行口座を連携することで、資金移動をスムーズにできる点も便利です。
スマホATMにも対応予定
さらに、SBI新生銀行ではスマートフォンを使ってATMを利用できる「スマホATM」の導入も予定されています。
物理的なキャッシュカードを持ち歩かず、スマートフォンだけでATMを利用できるようになれば、普段の使い勝手もさらに良くなりそうです。
今後のサービス拡充にも注目したい銀行です。
高金利だけでなく普段使いにも向いている
SBI新生銀行の魅力は、スタートアップ円定期預金の年1.55%だけではありません。
ハイパー預金による普通預金金利の優遇や、振込・ATM手数料の優遇、SBI証券との連携など、普段使いでもメリットがあります。
そのため、今回のスタートアップ円定期預金をきっかけに口座を開設し、その後も銀行口座として活用する方法も考えられます。
まとめ
今回は、主要なネット銀行の預金金利を比較しました。
銀行によって普通預金や定期預金の金利には大きな違いがあります。
また、キャンペーンや口座開設状況などによっても条件が変わります。
その中でも、SBI新生銀行の「スタートアップ円定期預金」は、
3か月:年1.40%
1年:年1.55%
と、高い金利が設定されています。
ただし、
- 新規口座開設者限定
- 30万円以上
- 口座開設月を含む3か月目の末日まで
という条件があります。
一方で、SBI新生銀行のメリットはスタートアップ円定期預金だけではありません。
ハイパー預金による普通預金金利の優遇や、振込・ATM手数料の優遇があります。
さらに、SBI証券との連携にも対応しているため、SBI証券を利用している人にとっても使いやすい銀行です。
そのため、今回の高金利定期預金だけを利用するのではなく、普段使いの銀行として活用する方法もあります。
これからSBI新生銀行の口座を開設する予定があり、しばらく使う予定のない30万円以上の資金がある人なら、スタートアップ円定期預金を検討する価値があります。
また、SBI証券を利用している人は、普通預金や銀行・証券口座の連携まで含めて検討してみてもよいでしょう。
ただし、金利や手数料、各種サービスの条件は変更される可能性があります。
申し込み前には、SBI新生銀行の公式サイトで最新の金利や条件を確認してください。


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